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『日本学のススメ』


知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)

知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)

  • 作者: 開高 健
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1992/05/20
  • メディア: 文庫




我が国の近くには『歴史認識』という言葉が好きな国が二つある。
この言葉自体が胡散臭い。
なぜなら、『歴史』という言葉には客観性が含まれるが、『認識』というのは一人称の主観である。
この二つの言葉をつなげた時、客観的な事実を自分の都合のよいように解釈しようとする意図が垣間見える。
しかも公平性の陰に隠れ、いかにも自分たちが正しいかのような顔をして、である。
(狡猾、且つ、卑劣なやり方だね。)
そして我が国はこの言葉に弱い。
なぜ弱いのか?
それは歴史を正しく知らないからである。


例えば韓国。
彼の国は我が国が30年に渡って植民地化したという。
確かに1910年に朝鮮併合を行っている。(武力による併合ではない)
しかし朝鮮半島はそれ以前、15年程の『大韓帝国』時代を挿んで一千年?の長きにわたり中国の隷属国家であった。
その大韓帝国も、日清戦争後の下関条約で中国の支配を離れることになり、初めて成立した国家である。
ただ、大韓帝国は非常に遅れた国家であり、また汚職もひどく不安定な国家であり、それがために極東地域の安定が損なわれる事は先進諸国の懸念材料であった。
事実、それをねらってロシアが南下し、日露戦争を起こす。

朝鮮半島を併合する事は、日本国内でも賛否両論あった。
特に併合後に必要になる莫大な投資は、政財界を中心に反対の大きな根拠とされていた。
それでも併合に踏み切ったのは、欧米列強に対抗していく為に広い国土と多くの国民を求めたからである。
つまり、植民地ではなく、『新しい国土』『新しい国民』として迎え入れたのである。
因みに併合するにあたって、米・英・露の強い支持があり、その他列強や中国から異論はなかった。
そして、朝鮮半島に莫大な投資をしてインフラを整備し、学校を建てて教育を推進して識字率を大幅に向上させ、身分制度を無くしてすべての朝鮮人に姓を許した。
朝鮮への投資を優先したため、日本の、東北地方の開発が遅れたとの指摘もある。
それ程に力を入れて朝鮮半島を近代化させようとしたのである。

こうして見ると、(植民地を『是』とする当時の世界情勢のなかにあって)朝鮮併合は決して恥ずかしい行為ではないし、感謝される事はあっても非難される事は無いように思うのだが、現実はいまだ非難(というより嫌悪感)に曝されている。
韓国における戦後の反日教育の賜物であろう。
李承晩はよっぽど日本の事が嫌いだったんだろうね。
彼の呪いは60年を経た今でも生きていて、日韓両国が享受するはずであった友好関係を破壊しつくしてしまった。
恐るべきは李承晩。
忌むべきは李承晩。
と言ったところかな。

こう言う事を知っていると、不当な言いがかりに対しても毅然としていられるだろう?


我が国はなぜ、自分の国の事を子供たちに教えようとしないのだろう。
素晴らしい文化を持ち、世界でも有数の、しかも現在なお生きている古くからの文明を持ち、優れた先人たちに育まれ守られてきたこの国を、なぜに誇ろうとしないのだろう。
「現代は国際化社会だ。英語教育にこそ力を注ぐべきだ」と言うかもしれない。
それは違う。
全く逆だ。
国際化社会であるからこそ、日本人としてのアイデンティティとそれに基づくしっかりとした日本人としての思考が必要なのだ。
同じ言葉を話し、自分の意見を持たない者はすぐに誰からも相手にされなくなる。
通訳が必要になっても自分の意思をしっかりと語れる人間こそ、国際化社会に必要とされる人間像なのだ。

例えば、オーケストラ。
オーケストラには多種多様な楽器がある。
だからこそ美しいハーモニーを奏で、我々を深い感動に巻き込めるのだ。
これがヴァイオリンだけ、ティンパニだけだったら…、五月蠅いだけかもしれない(笑)。
だから我が国も、世界が美しいハーモニーを奏でられるように、独自の音色を持つ国になるべきなのだ。

もう一つ、全く別のアプローチから指摘する。
『組織論』という観点から考えると、皆が皆同じ方向を向いていると組織が困難に陥った時に良い解決策が得られない。
何か一つ共通の意識でつながっていて、それでいて個々が多種多様な方向を向いている方が、組織として柔軟でいられるし、健全である。
現実に、今の世界は欧米が中心の思想で成り立っているけれども、ここ数年の経済危機に関して良い解答を見いだせていない。
危ない綱渡りを何とか続けているだけではないか。
経済に関して多種多様な考え方が出来ていないからだ。

こうしてみると、日本が独自の考えを持つ事は、一種、責務でもあると思うのだ。
国際社会に対しての。
その独自の考えは己を知り、己の文化を知り、己の歴史を知り、他者との関わりを知り、謙虚でありながら己を誇る事によって始めて成し得るものだと思う。
砕けた言い方をすると、つまり「もっと日本を知ろうよ」ってこと。
その為に、日本の全知を集めて『日本学』を作ることを提唱する。
そして、英語の授業なんか減らしてもいいから、全学年で『日本学』を義務化するべきだ。

『天はアジア(日本)の上に欧米を作らず。アジア(日本)の下に欧米を作らず。』





今週の一曲
CHAR 『Smoky~U.S.J ver.~』


U・S・J

U・S・J

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD



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